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今日も団地では楽しい笑い声が聞こえます。人と人がつながる”団地暮らし”の魅力とは。

人と人がつながる 団地暮らしの魅力

Photo : Ai Hirano

グッドモーニング団地vol.4〜千島団地のお店編01〜

『団地の朝を切り取る』をテーマに、突撃取材をするというこの企画。今回訪れたのは、大阪市大正区にある千島団地。『全戸DIYが可能な住宅』という画期的な団地の中にある2つのテナント、DIYショップ「壁紙屋本舗LAB」とジム付きランドリー「クイックアンドドライフィット」を訪れました。どんな風景が見られるのでしょうか?

 

大正の街中にある、千島団地
JR大阪環状線・地下鉄長堀鶴見緑地線「大正」駅から、市バスで約8分。「大正区役所前」で降りるとその目の前が千島団地です。なんば駅にも自転車で約20分と、比較的街にも出やすい立地で、働く世代を取り込みながら、積極的に若返り化が進んでいます。


15階からの眺望。天気が良い時には、大阪湾に架かる橋が一望できます。


改装が終わったばかりの3号棟は、青・赤・白の優しい風合いの外壁が特徴的。


棟と棟の間にあるフリースペース。こういった広々とした余白空間があるのは団地の魅力です。


敷地内の壁4カ所に描かれている、プロアーティストによるウォールペイント。色鮮やかでぱっと目を引くイラストは、団地の雰囲気を明るくする効果に一役買っています。

 

おはようございます!壁紙屋LABさん。
グッドモーニング団地企画、朝10時30分、取材スタートです。
3号棟1階にある、「壁紙屋本舗LAB」さんのお店にお邪魔すると、スタッフさんが何やらせっせと運んでいます。

一体何を運んでいるのでしょう?

スタッフの木村さん:DIYのサンプル空間を展示するためのブースです。通常はお店の外に展示しています。中のイメージを半年〜1年に一度入れ替えているのですが、ちょうど今がそのタイミングでして、絶賛作業中です。


スタッフの中田さん(左)と木村さん(右)。壁紙屋本舗LABは、国産の壁紙やクッションフロアを取り扱っている、ネットショップのショールーム。色味や柄を確認するために、サンプルを探しに来られるお客様の接客対応を行う場所となっています。


店内には、カタログや色見本がずらり。


手に取って柄や質感を確かめられます。


毎週火曜と土曜に、定期的に行われているワークショップ。ふすま、ウォールペイント、漆喰、国産クッションフロアなど授業内容も回によって異なり、充実しています。

木村さん:ワークショップは満員続きです。お店がオープンしてから約2年。来店されるお客様の年齢層は、若者から老夫婦まで幅広いです。団地住まいの方もそうでない方もどちらもいらっしゃいますが、DIYに興味を持ってくださるお客様は次第に増えてきている感覚はありますね。


ペンキの調色づくりをしている奥で、黙々と作業されているスタッフさんを発見。「作成中の大型パネルです。イベント前や季節ごとに頻繁に変えています。壁紙に風船をつけたりして、お子さまが来られた時の撮影スポットとしても使ってもらえるような設えにする予定です」と木村さん。


壁紙・クッションフロアはネット注文のみですが、DIY用のペイントは、このお店で約200の調色が可能でそのまま購入もできるそう。


『おろしたての上ばき』『初めての自転車』・・・惹かれるネーミングが並んでいます。「これは、”懐かしカラーズ”というカテゴリーのものです。200色のネーミングには、色んなシリーズがあるので、色を選ぶ楽しみがあってお客様にとても喜ばれています」とスタッフの中田さん。

オーダーがあった新色をこれから調色するということで、拝見させていただくことに。


作る色は、”ミントキャンディー”。まず最初に、ベースとなる色のペンキ缶を用意します。調色用のインクは様々!特別に見せて頂きました。


重さを量りながら、慎重に混ぜます。「少しでも分量が異なると全く違う色になってしまうので、毎回調色するときは緊張します」と中田さん。


色を混ぜた後は、撹拌機にセット。しっかりかき混ぜます。


10分前後で、完成!なんときれいなミントグリーンなんでしょう。

勤務してから4ヶ月目という中田さん。この千島団地の4号棟がご実家で、小学校の頃から住んでいるとのこと。

中田さん:家族で11年ほど住んでいます。家を10分前に出ると出社に間に合ってしまう距離なのがありがたいですね。お昼休憩は、自宅に食べに帰ることもあります。
DIYに関する知識が増えて、興味が深まっているので、自宅でも壁紙を張り替えたりしています。友人に紹介してもらって、ここで働き出したのですが、仕事がとても楽しいです。もう他で働けないかもしれません(笑)。
団地のご近所さんとの交流もあります。近所のおじさんにここで働いていることを伝えたら、この間本当に見に来てくださいました。みなさん温かい人ばかりです。

一方、木村さんも、別ルームに入ってDIY作業を始められていました。


先ほどのサンプル展示ブースの一部。「DIYのテーマは、スチームパンク。おとこの子の秘密基地のイメージにしようかと思っています」。


黒いワックスを塗ることで、木の色合いが変わっていきます。見ているだけで面白い・・・。

DIY可能物件にお住まいの木村さんは、自宅でもDIYを楽しんでいるというお話。この千島団地に2017年にご家族で引っ越してきたばかりだそう。

木村さん:結婚と子育てを期に引越しを考えた時に、内覧で見せてもらったこの物件の空気がとても良かったので決めました。子育てをしながら働く女性にとっては、最高の環境です。団地内には、コインランドリーもあるし、職場もあるし。あと、今年から団地の中にある保育園への入所も決まったんです。
しかも私はDIY好きなので、仕事で技術が活かせて楽しいです。もうここから出られませんね(笑)。エレベーターから降りてくるだけなので、通勤時間1分。郵便物を取りにくるのと同じ感覚なんですよね。贅沢な暮らしだと思います。

DIYというキーワードで、住まいと仕事と暮らしが繋がる。こういう状況が生まれているのは、千島団地ならではなのではないでしょうか。これからどんな風に団地内DIYが浸透していくのかが楽しみです!

続いては、千島団地にある2軒目のショップ。ジム付きランドリー「クイックアンドドライフィット」さんへ向います。

 

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「壁紙屋本舗LABとは」

取材・文:小倉千明 構成・写真:平野愛

所在地:大阪市大正区千島2丁目4番

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