Design

団地の環境、空間、色彩、カタチ…。団地の”デザイン”には面白さがつまっています。

団地のデザインには 面白さがつまっている

時代を越えてよみがえるスターハウス

「サンヴァリエ金岡」の歴史は、昭和31年(1956年)にさかのぼります。日本社会は、戦後復興を成し遂げ、経済が右肩上がりの時期でした。
 当時、住宅難を解消し、国民の生活向上を目的に建設されたのがUR賃貸住宅(建設当時は日本住宅公団)の第1号となった「金岡団地」でした。時を経て人々の記憶は次代に受け継がれ、モニュメントも整備され、現代に伝えられています。

昭和30年代の金岡団地

昭和30年代の金岡団地

~暮らしの中で見つけた、小さな記憶~
UR賃貸団地第一号の誇り
『サンヴァリエ金岡』の歴史は、UR賃貸住宅の変遷と重なります。昭和31年の3月に募集されたのは、総戸数900戸のうち675戸。一般家庭にはまだ普及していなかった風呂、水洗便所、食事室(現在ではキッチン)は当時、サラリーマン家庭のあこがれでした。高度成長期、バブル期の働く世代を支えてきた歴史があります。

 その後、住宅環境の変化や居住水準の向上に伴い、平成4年(1992年)から建て替え工事が始まり、平成8年(1996年)に『サンヴァリエ金岡』が誕生しました。敷地内には、長年にわたり家族の成長を見守り続けた記憶を留めるように、遊具や砂場などの遊び場や『果樹の庭』、ユニークな『自然浴さんぽ路』などが整備され、今も、子ども達が元気に遊ぶ姿を目にすることができます。1

 

~記憶を伝える、スターハウスメモリアル~
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団地の“花形”として人気を博したスターハウス
 昭和31年に誕生した金岡団地は当時、最新の設計が施され、各戸の独立性、採光や通風性を重視した住戸として注目されました。三角形の階段室を中心に各階3つの住戸を配し、昭和30年代では珍しい5階建て、住棟を空から見ると、Y字型であることから、その形状を模してスターハウス(星型住棟)と呼ばれるようになりました。また、多くの人が住みたいと憧れる住宅であったことから、“花形(スター)”という意味を込めてスターハウスと呼ばれたという逸話も残されています。

(左)現存するスターハウスの階段室  (右)現存するスターハウス

(左)現存するスターハウスの階段室
(右)現存するスターハウス

時代を越えてよみがえるスターハウス
 
平成4年から行われた建て替え工事の際、UR賃貸団地の第一号団地だった金岡団地を記念し、街の象徴として親しまれてきたスターハウスモニュメントを再現しました。実際のスターハウス(星型住棟)の基礎部分を活かして造られ、スターハウスの外形と間取り、UR賃貸団地創世記の暮らしぶりや生活文化の変遷の記憶を今に伝えています。
 平成29年には古くなったモニュメントの改修工事が行われ、さらに美しく生まれ変わった遊び場空間で子どもたちの元気な声が響きわたっています。

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Photo : Ai Hirano etc

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